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ONLY ONE ! -きらめき人物図鑑- Vol.3 佐藤 花さん(文教コース3年) 

トピックス 23.06.12

高校生にして「TOHOKUまなびや」の社長です!

「ONLY ONE」シリーズの第3弾は、高校3年生にして「TOHOKUまなびや」の社長を務める文教コース3年の佐藤 花さん。

先日、オープニングセレモニーを終えたばかりの「TOHOKUまなびや」。本ページでも紹介した通り、「TOHOKUまなびや」は東北高生が運営、電子商取引の研究をするもので、生徒が社長はじめ様々な役職を務め、県内有数の協力企業を募りウェブサイトの制作・運営をするオンラインショップです。

その社長を務めるのが、今回インタビューに答えてくれた佐藤花さんです。明るく元気な花さんのドキドキの社長業!興味津々でお話を聞かせていただきました。

オープニングセレモニーであいさつ

 

<社長を引き受けるまでの経緯を教えてください>

 昨年の秋、生徒会活動をする中で校長先生に「社長に挑戦してみない?」と声をかけていただいたのがきっかけです。興味はあったんですが、最初はとっても怖かったんです。私が社長を引き受けたらどんなふうになっちゃうんだろうって。でもやっぱり挑戦したいという気持ちもあり、お引き受けすることにしました。実際やってみると本当に楽しいです!

<具体的にはどんな活動をしているんですか>

 まず、生徒会の中で趣旨を説明し、協力生徒を募りました。現在は18名で活動していて、その中で、社長、副社長、営業部長、広報部長なども決めてそれぞれの仕事を進めています。

 最初は協力企業を訪問し、実際にどのような商品を出品していただけるのか交渉し、次にウェブサイトの掲載写真の選定やPR文の吟味などオープンに向けての様々な準備を、企業様のご意見を聞きながら進めてきました。そして先日のオープニングセレモニーと実演販売の日を迎えることができました。

<「まなびや」の活動をしてみて、苦労したことや大変だったことは?>

 自分はコミュニケーションが得意な方だと思っていましたが、普段、学校外で大人の方や目上の方と接する機会がほとんどないので、敬語の使い方だったり、こう言ったらどんなふうに伝わるのかな、とか、普段のコミュニケーション力では補えない大変さを感じました。

 また、企業の方から東北高校について質問されて、それに対してしっかり答えることができずに、みんなで東北高校の歴史やアピールポイントをもう一度調べなおしたり検討しなおしたりしました。おかげで自分の通う学校を見つめなおす機会にもなりました。

 

<逆に楽しかったこと、うれしかったことは?>

 各企業の方が、高校生の目線に立って一緒に考えてくれたことです。様々な場面で私たちの思いを汲み取ってくださり、親身になって考えてくださったのがとてもうれしかったです。

 それから、実際に様々なものを商品化する際にあらゆる場面でお金が関係してくるのですが、お金の動きなどは本当に難しく、高校生でそういったことを知ることができたのは本当に貴重だと思っています。私たちが社会に出て実際に働く際に、視野が広がり考え方を深めてくれることにつながると思います。

 

<この「TOHOKU学びや」で得たものは?>

 「まなびや」の活動でたくさんの大人の方と関わる中で、改めてコミュニケーションの大切さを学びました。大人の方の考えを知る機会にもなったし、自分の接し方で相手の方がどんなふうに感じるかを考えるようになりました。

 自分は将来看護師を目指しているんですが、コミュニケーションによって相手のことをよく知り、こちらの伝えたいこともさらによく伝わるように工夫する、ということは仕事をする上でとても大切になると思います。そういう意味では、この「まなびや」の活動はすごく勉強になります。

 

<これからの活動はどんなものになりそうですか?>

 大きなイベントは先日のオープニングセレモニーと実演販売で一区切りですが、これからさらに協力いただける企業さんを開拓したり、生徒が気になる商品や、地域・年齢の枠をこえて多くの方に手に取っていただける商品を、企業の方と一緒に考えたり開発していけたらいいな、と思っています。そして「TOHOKUまなびや」だけでなく、他の「まなびや」もどんどん契約を伸ばして、それが社会貢献につながるように活動していきたいです。

<インタビューをま終えて>

最初は「TOHOKUまなびや」の社長を引き受けることに不安があったという花さん。でも話を聞いて、この「社長業」がきっと花さんを一回りも二回りも成長させてくれたのだろうなあ、と実感しました。

屈託のない笑顔が印象的な花さんですが、一方で、彼女には「まなびや」で学んだことをこれからの自分にしっかり生かそうという強い意志があります。「まなびや」を通して身につけたコミュニケーションのスキルと、相手の立場を思いやる気遣いは、これからの花さんやこの活動に携わっている他の多くの高校生の大きな財産になるはずです。