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細谷翔馬選手(帝京大学) 母校凱旋あいさつ
お正月に行われた第97回「箱根駅伝」5区(山登り区間)で、区間賞(区間第一位)を獲得した本校卒業生 細谷翔馬選手(帝京大学3年 山形:凌東中出身)が母校へ凱旋
1月26日(火)小松島キャンパスを訪れた細谷選手は、五十嵐校長先生に区間賞獲得の凱旋報告を行いました。
箱根駅伝の5区(通称:山上り(やまのぼり))は、距離23.4km。標高差864mの箱根の山を一気に駆け上がる難コースで、最も過酷な箱根駅伝の看板区間でもあります。各大学は力のあるランナーやエースをこの5区に配置するチームが多く、これまでも多くの伝説の「山の神」たちが誕生しています。
ここでの細谷選手の区間賞獲得は特に価値のあるものであり、まさしく快挙と言える活躍ぶりでした。
細谷選手に実際に会って話を聞いてみると「物静かで謙虚、誠実な好青年」という印象。「高校時代から常にコツコツと努力するタイプでした」と恩師陸上部監督の渋谷先生の弁。今回その努力が実を結んだ結果だと言えるでしょう。
《細谷選手に一問一答》
Q. 東北高校に入学して陸上をやろうと思ったきっかけは?
A. いち早く声をかけてくださったのが東北高校の渋谷先生でした。高校時代だけではなく,その後も伸び る指導をしてくれるのが東北高校と聞いていたことも決め手となりました。実際に入学して本当に良かったと思います。寮生活でも多くのことを学ぶことができました。
Q. 今回初めての箱根駅伝でしたが、走ってみてどうでしたか? また、自分で「今日の走りはいける」 と感じたのはどのあたりでしたか?
A.思ったより緊張はせずに落ち着いて入ることができました。手ごたえを感じたのは、前を走る東海大西田選手との差が徐々に縮まり、追いついた時です。
(まさに下の写真の瞬間👇、東海大の西田選手は 今大会屈指の実力を持った選手)
Q. 一番苦しい山登り区間。最後はどんなことを考えて走りましたか?
A. 最後山を登り切り、あとは芦ノ湖のゴールまで残り数キロの下りだけとなった時、脚がつりそうになりました。その時、監督車から「頭から突っ込め-!」と檄がとび、最後まで走りぬくことができました。
Q. 最後に今後の抱負は?
A. 今後は「福岡クロスカントリー大会」「日本学生ハーフマラソン」などの大きな大会があり、その後はトラックレースが中心になっていきます。まずは、1万メートルで28分45秒を切り、実績を積み上げて8月のユニバーシアード(中国)代表を目指します。
思わず応援したくなる魅力的な細谷選手。これからがますます楽しみです。
校長先生からは、今回の区間賞獲得に対する賛辞の言葉と今後ますますの活躍を期待する激励の言葉が贈られました。
※【東北高校豆知識】
最初の「山の神」と呼ばれたランナーは、東北高校の卒業生!
箱根駅伝山登りのスペシャリストとして最初に名をはせたのは、今から40数年前、大東文化大学の大久保初男選手でした。実は大久保さんは東北高校の卒業生!
箱根駅伝では、第50回大会から4年連続5区区間賞(うち2回は区間新記録)を獲得するという前人未到の偉業を達成、「山の大東大」の先駆者となった伝説のランナーです。