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ジェイソン先生が個展開催! ~先生の魅力、教えてください!(インタビュー)~
本校のALTとして、20年近く英語を教えてくださっている、ジェイソン・フォード先生。先生が先日、初の絵の個展を開きました。
個展会場のthe veggie table で
母国オーストラリアから日本に来て約30年になる先生は、多くの趣味や特技をお持ちですが、中でも芸術分野に造詣が深く、絵画制作やバンド活動など幅広く活躍していらっしゃいます。そんな先生の様々な活動についてお話をお聞きしました!
幼いころ、家族と買い物に出かけると、買い物よりも電車に書かれた落書きや売られている洋服の模様に興味津々。そして、自分のノートにいろんな絵や落書きをするのが好きだったそうです。この頃からアートへの豊かな感性が芽生えます。
そんな少年時代を過ごしましたが、本格的に絵を描くようになったのは日本に来て東日本大震災を経験した後のこと。
ジェイソン先生の絵に大きな影響を与えた出来事がいくつかあります。一つは、母国オーストラリアでエアーズロックを見に行ったこと。ここでアボリジニの文化や精神性に触れ大きな感動を覚えました。もう一つは、北斎との出会い。日本で葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」に出会い、その深い青の色に衝撃を受け、さらに歌川(安藤)広重の作品にも触れ、版画の技法にも興味を抱きます。
明るい色調が多いのは人柄が反映?
ジェイソン先生の絵画は、絵の具を直接ペイントするものもあれば、紙を切り絵のように切って、それを型紙のように使いその上から絵の具をスプレーするものもあります。
「紙をはずした瞬間、そこに現れる予期せぬ世界を目にして、ワーッと何とも言えない気持ちになるんです。」と先生。その時の感動がこちらにもひしひしと伝わってきます。
自然が生み出す線や形からインスピレーションを受け、それをアートに表現することが多く、時には「震災」や「戦争」などの重いテーマを扱うこともあります。
グッズも素敵です!
音楽も大好きなジェイソン先生。バンド活動のかたわら作曲も手掛けていて、これまでに6曲ほど曲を作り、仲間とコンサートも開催しています。3年生の生徒に歌をプレゼントしてくださったこともあるそうです。他にも合気道・少林寺拳法・弓道・・・と先生の興味の対象は尽きません。
ギターを弾くジェイソン先生、ステキ!
最後に、ALTとして生徒に教えていて感じていることをお聞きすると、次のような言葉が返ってきました。
「スマホは本当に便利で大切だけれど、高校生にはもっと広い世界を見て体験してもらいたいし、もっと芸術や文化に触れてほしいと思います。日本には大切にしたい良い芸術・文化がたくさんあるのにそれを知らずにいるのはもったいない。大切なものはもっと伝承していくべきですね。」
とってもフレンドリーで温かな人柄のジェイソン先生。日本語もすばらしく堪能で、インタビューを通してその語彙の豊富さにびっくりさせられました。そしてお話を聞けば聞くほど興味深く、先生の内なる世界の広がりと奥行きに圧倒され、あっという間に時間がすぎてしまいした。また機会があればいろんな世界を教えていただきたいと思いました。
素敵なお話をありがとうございました。