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ONLY ONE! -きらめき人物図鑑― Vol.15
スノーボード ユースオリンピック 金メダル!
浅沼 妃莉さん(文教コース3年・岩手・大宮中出身)
今回は、今年1月にスイスローザンヌで行われた「第3回ローザンヌユースオリンピック」のスノーボード「ビックエア」競技で見事、金メダルに輝いた文教コース3年の浅沼 妃莉(ひなり)さんです。
妃莉さんは1年生の時にもこのブログで紹介しましたが、そのころからオリンピックを目標にスノーボードに全力を注いできたアスリート。そんな妃莉さんに大会の様子や近況について聞いてみました。
― ユースオリンピック金メダル、おめでとうございます!その時の大会の様子などを教えてください。
私が優勝したのは「ビックエア」という種目で、ジャンプして空中の技を競う競技です。
大会は、スイスのローザンヌで1月の14日から行われたんですが、公開練習では過去最悪というくらい良くなくて・・・でも、やるしかない!と切り替えて本番に臨みました。
私がやったのは「キャブダブルナイン」と「ダブルバックフリップ」という技で、演技が終わった瞬間、上手くいった!と手応えを感じました。
― そして見事に金メダルを獲得したんですね!
― その後も大会や遠征が続いたと聞きましたが
はい。ローザンヌから戻ったその足で、成田からそのまま北海道に向かい、ニセコの大会に臨みました。さらに、3月の初旬からは、アメリカで行われた大会に出場し、そこでは3戦優勝することができました。
海外の大会では選手同士とてもフランクな感じで、いい成績が出せたときは、お互いに素直に相手を称賛したりハグしたり。そういう部分では、日本の大会よりもやりやすいかもしれません。
― 連戦につぐ連戦で、遠征が続くハードな毎日で、時々何もかも投げ出したいとか、いやになってしまうということはないのですか?
実は、その後行われる予定だったオーストリアの大会がコロナの影響で中止になってしまったんです。その大会で好成績を収めてナショナルチームに入るのが目標だったのですが、大会がなくなってその目標が叶わなくなった時、もうスノーボードはやめようか、と悩んだ時期もありました。
でも、ここまで私を全力でサポートしてくれた両親やコーチ、お世話になった方々のことを考えると、ここで投げ出してしまうのはダメなんじゃないか、と思い直しました。
コロナの状況も心配ですが、この状況が落ち着けば、来シーズンまた様々な大会で実績を積み上げていくつもりです。
― 現在3年生ですが、卒業後はどんな環境で競技生活を続けるのですか。
大学への進学を考えています。現在指導していただいているコーチが所沢にいるので、関東圏の大学に進学して競技に打ち込もうと思っています。
― 先のことになりますが、競技生活が終わったあとの目標や夢はありますか。
現在教えていただいているコーチを見ていると、「こんな風に人に教えられるってすごいなー。スノーボードのコーチをやってみたいな。」という気持ちもあります。コーチも、私は教わったことをメモしたりして、知識の積み重ねもたくさんあるから、コーチに向いていると言ってくださっています。
もう一つは、スノボ用品のデザインの仕事もやってみたいと思っています。
これまでの競技生活で、肩の脱臼や骨折、脳震とうなど、度重なるけがやアクシデントに見舞われてきた妃莉さん。でも、持ち前の明るさとたくましさで乗り越えてきました。時には泣いたり落ち込んだりすることもあるそうですが、たくさんの経験が彼女を大きく成長させてくれているようです。
「なんでも聞いてください!」・・・インタビューの中で何度も笑顔でそう言ってくれた妃莉さん。また、ぜひ話を聞かせてください。目指せ、オリンピック!今後の活躍を大いに期待しています!
前回のインタビュー記事はこちら。